八月の残照 ー平成ラストサマーを惜しんでー

暦の上では8月も末、いよいよ今年の夏もあと僅か。平成ラストサマーも明日で終焉を迎えようとしています。
記録的な酷暑だった今夏ですが、8月を終わろうとしている今もなお、季節の移ろいに抗うかのようにギラギラの陽光が容赦なく降り注いでいます。

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ところで今夏は平成ラストサマーだった訳ですが、皆さんはどんな夏を過ごされましたか?

私は特にまとまった夏休みを取ってどこかへ行ったわけでもなく、酷暑と台風襲来の厳夏でも常日頃と変わらず仕事に明け暮れていましたが、振り返れば、例年よりは記憶に残る平成最後の夏になったのではないかと思います…。


6月は、地元築地の『波除神社-つきじ獅子祭-』の本祭りで、雨を物ともせず勇壮に神輿を担ぎ気勢を上げる勇み肌の面々の気風に心を揺さぶられて、思わず感涙。

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7月はまず3日、久々に足を踏み入れた真夏の晴海地区の汐風に吹かれながら、着々と進みつつある2020東京五輪への確かな足取りを実感、そしてバブル時代の遺構に感銘。

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そして翌週8日には、焦げたソースの香漂う西仲商店街へ。
『月島朝市』の露店で目の当たりにした昔ながらの「金魚すくい」や「かき氷屋」に、心を癒やされました。

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1週空けた23日には、近場の江戸前の浜辺葛西臨海公園の西さぎさ』へ。 海の色はさすがにコバルトブルーというわけには行きませんが、何と言ってもうちから電車4駅で行ける手軽な超穴場の海水浴場。灼けつく陽射しと汐風の中、ビール片手に夏を満喫です。
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さてこの夏、本当に嬉しい誤算だったのは、今年も土曜に開催されるものと諦めていた『隅田川花火大会』が翌29日日曜に順延されたこと。 かつて足繁く通った思い出深い浅草寿町界隈にの路地に陣取り、10年以上ぶりの『隅田川花火』に酔いしれました。

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8月に入ると恋しくなるのが、盆踊りの太鼓の音と揺れる提灯です。 1日の初日から『第71回 築地本願寺 納涼盆踊り大会』に仕事を早々に切り上げ、駆けつけました。 こちらも随分ご無沙汰していましたので、記憶の残っているかつての盆踊り大会より、規模も曲も参加する面々も、かなり様変わりしていました。それでも十分に満ちたりた時間を過ごすことができ、鼻歌まじりに家路についた真夏の夜でした。

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実はブログには未掲載ですが、そのすぐ後に伝統ある佃の住吉神社例祭』にも、最終日の6日に参上。こちらも本祭りで、佃の決して大きくはない町に威風堂々とたなびく幟は風情豊かで、確かな歴史が感じられました。 勇壮な大人神輿に混じって、小さな子供神輿を懸命に担ぐ子供たち。下町『佃』の前途洋々です。

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さらにさらに先週土曜の25日には、仕事の合間によさこいin府中』を覗いてきました。 府中の大國魂神社へと続くけやき並木通りには、56のよさこい演舞チームが華やかに競演。 夏の終わりに彩りを添えてくれました。

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…このように振り返ってみると私の平成ラストサマーは、大型バカンスなんてものとは無縁でしたが、それなりに中身の詰まった記憶に残る夏だったようですよ(笑)

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『赤兎馬の嘶(いなな)き』~2018キーンランドC(G3)~

※お祭り漢の競馬予想コーナーです


★★★『今週の重賞レース』★★★

8月26日(日) 札幌11R 第13回キーンランドカップ(G3)(3歳上オープン (国)(指) 別定 芝1200m)

※枠-馬番 馬名 斤量
(性齢、所属・調教師、騎手)の順に表記

1-1 クリーンファンキー 54.0
(牝5、美浦・鈴木伸、武豊)

1-2 スターオブペルシャ 56.0
(セ5、美浦・藤沢和、内田博)

2-3 ヒルノデイバロー 56.0
(牡7、栗東・昆、四位洋)

2-4 ペイシャフェリシタ 54.0
(牝5、美浦・高木登、田辺裕)

3-5 ムーンクエイク 58.0
(セ5、美浦・藤沢和、C.ルメール)

3-6 レッツゴードンキ 55.0
(牝6、栗東・梅田智、岩田康)

4-7 ダノンスマッシュ 53.0
(牡3、栗東安田隆、北村友)

4-8 デアレガーロ 54.0
(牝4、美浦・大竹、横山典)

5-9 ティーハーフ 56.0
(牡8、栗東・西浦、国分優)

5-10 キングハート 57.0
(牡5、美浦・星野、S.フォーリー)

6-11 ナックビーナス 54.0
(牝5、美浦・杉浦、J.モレイラ)

6-12 トゥラヴェスーラ 53.0
(牡3、栗東・高橋康、福永祐)

7-13 キャンベルジュニア 56.0
(牡6、美浦・堀、M.デムーロ)

7-14 タマモブリリアン 54.0
(牝5、栗東・南井、古川吉)

8-15 ユキノアイオロス 56.0
(セ10、美浦・石毛、丸山元)

8-16 オールインワン 56.0
(牡5、栗東・浜田、戸崎圭)


◎◎好調教馬◎◎

レッツゴードンキ
8/21 函館W:69.8-53.7-38.9-12.4(馬なり)
先週函館芝で、余力残しで5F63秒4の好時計。終いも1F11秒3の切れ。

【ペイシャフェリシタ】
8/22 函館W:67.3-50.9-37.1-12.5(馬なり)
不良馬場で、馬なりで6F67秒3の自己ベスト。動き素軽く、元気一杯。

【ナックビーナス】
8/22 函館芝:56.9-41.6-12.8(馬なり)
先週函館Wで6F65秒9をマーク、2.4秒前を行く僚馬を追走して先着。

【トゥラヴェスーラ】
8/22 札幌芝:52.5-37.7-12.0(馬なり)
※リンディスファーン(古500万)馬なりを3馬身追走~1/2馬身先着
先週栗東坂路で51秒2の好時計、今週は札幌芝で馬なりで1F12秒0。

【デアレガーロ】
8/22 札幌芝:54.3-38.1-12.0(馬なり)
※カイザーメランジュ(古1600万)馬なりを3馬身追走~併入
力強いフットワークで僚馬を圧倒し、ラストまでシャープに伸びた。


◎◎重賞レース予想◎◎

8月26日(日)札幌11R
第13回・キーンランドC(G3)
芝・1200m
16頭 発走15:35
レッツゴードンキ
3枠6番
岩田騎手
梅田厩舎

本命レッツゴードンキ。国内のスプリントG1で3戦連続連対中、デキも血統面も良く道悪もこなす一昨年の3着馬。。
対抗⑪ナックビーナス。対ドンキで斤量利あり上積み十分、そして鞍上はモレイラ騎手。
次位は⑤ムーンクエイクルメール騎手と相性抜群、距離短縮でさらに。

他では前走でナックに先着したヒルノデイバロー、対ムーンで斤量利ある⑬キャンベルジュニア、前走快勝し勢いに乗る3歳馬⑦ダノンスマッシュ、前走はロスが大きかった⑧デアレガーロ
押さえは、調教動いた3歳馬⑫トゥラヴェスーラ、マイペースが叶った際の⑯オールインワン

 

8月19日(日) 新潟11R 新潟2歳S(G3)は、

◎⑥ケイデンスコール
○⑨アンブロークン
▲⑤ロードアクア
△②エルモンストロ
△⑦エイカイキャロル
△⑪ジョディー

『赤兎馬の嘶(いなな)き』~2018札幌記念(G2)~

※お祭り漢の競馬予想コーナーです


★★★『今週の重賞レース』★★★

8月19日(日) 札幌11R 第54回札幌記念(G2)(3歳以上 国際 定量 芝2000m)

※枠-馬番 馬名 斤量
(性齢、所属・調教師、騎手)の順に表記

1-1 マルターズアポジー 57
(牡6、美浦・堀井、柴田善)

1-2 サングレーザー 57
(牡4、栗東・浅見、福永)

2-3 アストラエンブレム 57
(セ5、美浦小島茂、藤岡康)

2-4 マイスタイル 57
(牡4、栗東・昆、田中勝)

3-5 マカヒキ 57
(牡5、栗東・友道、C.ルメール)

3-6 クロコスミア 55
(牝5、栗東・西浦、勝浦)

4-7 ゴーフォザサミット 54
(牡3、美浦・藤沢和、蛯名)

4-8 ネオリアリズム 57
(牡7、美浦・堀、J.モレイラ)

5-9 サクラアンプルール 57
(牡7、美浦・金成、吉田隼)

5-10 スティッフェリオ 57
(牡4、栗東・音無、丸山)

6-11 ナイトオブナイツ 57
(牡5、栗東・池添兼、池添)

6-12 サウンズオブアース 57
(牡7、栗東・藤岡健、藤岡佑)

7-13 スズカデヴィアス 57
(牡7、栗東・橋田、三浦)

7-14 ミッキースワロー 57
(牡4、美浦・菊沢、横山典)

8-15 モズカッチャン 55
(牝4、栗東・鮫島、M.デムーロ)

8-16 アイトーン 54
(牡3、栗東・五十嵐、国分恭)


◎◎好調教馬◎◎

マルターズアポジー
8/15 札幌芝:62.4-48.9-35.8-12.2(馬なり)
先週美浦Wで一杯に追われる僚馬を馬なりで圧倒、今週は自己ベスト。

【マイスタイル】
8/15 札幌芝:78.9-63.2-49.3-36.0-12.1(馬なり)
12日には、不良のダートを馬なりで1F12秒0。終いの伸び脚目立つ。

【ゴーフォザサミット】
8/15 札幌芝:69.2-53.0-38.8-12.2(馬なり)
※クラヴィスオレア(2歳オープン)7馬身追走~併入
重馬場を馬なりでラストまで力強く伸びた。間隔空くも、動き良好。

マカヒキ
8/15 札幌芝:52.8-38.2-12.2(馬なり)
先月から栗東と函館で、馬なりで1F11秒台を連発。久々も動き上々。

【ミッキースワロー】
8/15 函館W:67.7-52.6-39.1-12.5(馬なり)
今週は軽い内容だが、先週抜群のフットワークで6F65秒9の好時計。

ネオリアリズム
8/15 函館W69.2-54.6-39.8-13.2(馬なり)
先週函館芝での併せ馬で、馬なりで僚馬を追走し先着。元気一杯。

【アストラエンブレム】
8/15 札幌芝:75.6-59.7-43.6-14.4(馬なり)
今週は軽めも、先週テンも終いも速い時計でサングレーザーに先着。


◎◎重賞レース予想◎◎

8月19日(日)札幌11R
第54回・札幌記念(G2)
芝・2000m
16頭 発走15:45
サクラアンプルール
5枠9番
吉田隼騎手
金成厩舎

本命⑨サクラアンプルール。昨年の勝ち馬で、臨戦過程は昨年以上。枠も良く馬場の悪化なければ、今年も有望。
対抗⑮モズカッチャン。人気の関西牝馬、デキも実績も上位。
次位はネオリアリズム。一昨年の優勝馬、デキ良く札幌芝は3戦3勝。

他では久々を叩かれた大型馬⑬スズカデヴィアス、距離課題も終い鋭く札幌走る②サングレーザー
押さえは、能力上位のダービー馬で攻め動いたマカヒキエリ女でモズとタイム差なしで斤量利ある⑥クロコスミア、最内枠を引いた好調な逃げ馬マルターズアポジー、強豪相手に少差のレースを続ける⑭ミッキースワロー

 

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昨年札幌記念を快勝したサクラアンプルール

8月19日(日) 小倉11R 北九州記念(G3)は、

◎⑪ダイメイプリンセス
○⑤アレスバローズ
▲⑥セカンドテーブル
△③ダイアナヘイロー
△⑭アサクサゲンキ
△⑰フミノムーン
△⑮ナガラフラワー
△④ナインテイルズ
△⑯ナリタスターワン

「花の都の真ん中で…」ー築地本願寺盆踊り大会ー

“花の都の真ん中で…”

この言葉から何を連想しますか?すぐにピンときた人は「熱狂的ツバメファン」か、盆踊りを実体験したことのある人かもしれませんね。

そう、上記は盆踊りの名曲「東京音頭」の一節ですが、「東京音頭」をアレンジしたプロ野球東京ヤクルトスワローズ」の応援歌は、今やあまりにも有名ですよね。傘を振り回しながらスタンドで大歓声を飛ばす「熱狂的ツバメファン」の姿が思い浮かびますが、私は先日、そんな応援歌ではないオリジナルの「東京音頭」を久しぶりに体感してきました。場所は「築地本願寺の境内」です。

今年でもう71回目を迎えた築地本願寺 納涼盆踊り大会」は境内は立錐の余地もない程の大盛況でした。

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さて盆踊りといえば、密接に関係があるのはもちろん「お盆」。今日8月16日は「盆の明け」で、「お盆休み」の最終日ですね。
「えっ、会社のお盆休みは確かに今日が最終日だけど、お盆自体は先月に終わったよ」と思う方もいるでしょう。それは多くの人が認識しているように、お盆には7月に行われる「新のお盆」と、8月に行われる「旧のお盆」と二通りがあるからです。

それではここで「お盆」の起源について少し触れてみます。

私達日本人が昔から慣れ親しんでいる「お盆」はご先祖様を供養するものですが、古の飛鳥時代に仏事とともに伝わってきて、お盆で読まれる「盂蘭盆経」に7月15日に行うものと記されているように、江戸時代までは日本中で7月に行われていました。これが現在の現在のように8月盆が主流となったのは、明治時代の西洋暦の導入がきっかけです。
当時の明治政府は現在の西洋暦の7月15日に行うよう広く御触れを出したのだけど、西洋暦の7月15日は農作業の繁忙期にあたることから、多くの地域では現在の旧の盆である8月に行うことになったとのこと。
ですから、関東でも当時から都市部であった東京の多くの区部や一部の地域、埼玉や神奈川の東京に近い一部の地域以外では、現在でも8月盆なのです。

そして「盆踊り」もかつては7月15日の満月の夜に行われていましたが、現在では8月に広く行われています。

 

…さて、話は「本願寺納涼盆踊り」に戻しましょう。
「第71回 築地本願寺 納涼盆踊り大会」は、8月1日(水)~4日(土)の4日間、19:00~21:00(最終日だけ18:00~20:30)の日程で行われました。

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私は行けませんでしたが、3日目は仮装大会の日だったそうです。でも金曜の夜じゃあ、来年も行けないなぁ…。


櫓を5重6重に囲んで踊る踊りの輪の中には、昔ながらの小粋で鯔背な浴衣姿の江戸っ子たちに混じって、観光地として賑わう築地場外が隣接しオリンピックに向けて地域にホテルも林立している影響でしょう、外国人の姿も多く見られました。
欧米人・アジア人、様々な地域の人たちがそれぞれの国の言葉で歓声を上げていましたが、どの顔も一様に笑顔で満ち溢れていて、すっかり「盆ダンス」を満喫しているようでしたよ。

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そして境内には、櫓を遠巻きに取り囲むように築地ならではの垂涎モノのグルメな屋台が出ていて、大人も子供も思い思いに舌鼓を打っていました。

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納涼盆踊りの曲はオーソドックスな「炭坑節」や「東京音頭」以外にも、「大江戸助六音頭」「築地音頭」「法輪音頭」といった築地本願寺ならではの曲もかかり、会場のボルテージは最高潮。踊り手たちとそれを取り巻く観客達で、日頃は静かな境内が、もはや興奮の坩堝と化していた感さえありました。

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地域によっては盆踊りでAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」や荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を採用しているところもあるとか…
この盆踊りではそこまでハジけた曲はありませんでしたが、2010東京五輪の年には、外国人ももっとノリノリで楽しめるような愉快な曲が採用されるかもしれません。2年後が、今からとても楽しみです。


…しかし楽しい時が過ぎるのはいつも早いもの、鳴り響く助六太鼓や人々の笑顔と歓声、グルメな逸品に舌鼓を打った満たされた時間は、あっという間に過ぎてしまいました。
そしていつも祭のあとに残るのは、満ち足りた満足感と、一抹の寂しさです…。

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私はビールを片手に公園沿いをひとり帰路に向かいましたが、時間はまだ宵の口。
大勢の踊り手たちや盆ダンスに大興奮していた外国人たちは、場外の寿司屋や裏築地の居酒屋に散って、これから酒場談義に花を咲かせるんだろうな、“花の都の真ん中で…”

そんな思いを巡らせながら、ほのぼのとした気分で家路に着いた真夏の夜でした…。

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『赤兎馬の嘶(いなな)き』~2018関屋記念(G3)~

※お祭り漢の競馬予想コーナーです


★★★『今週の重賞レース』★★★

8月12日(日) 新潟11R 第53回関屋記念(G3)(3歳上オープン (国)(特) 別定 芝1600m)

※枠-馬番 馬名 斤量
(性齢、所属・調教師、騎手)の順に表記

1-1 ベルキャニオン 56.0
(牡7、美浦・堀、石橋脩)

2-2 フロンティア 53.0
(牡3、栗東・中内田、福永祐)

2-3 スターオブペルシャ 56.0
(セ5、美浦・藤沢和、内田博)

3-4 エイシンティンクル 54.0
(牝5、栗東・坂口則、和田竜)

3-5 ショウナンアンセム 56.0
(牡5、美浦田中剛、田辺裕)

4-6 リライアブルエース 56.0
(牡5、栗東・矢作、戸崎圭)

4-7 ジョーストリクトリ 56.0
(牡4、栗東・清水久、田中勝)

5-8 ロードクエスト 56.0
(牡5、美浦小島茂、三浦皇)

5-9 チェッキーノ 54.0
(牝5、美浦・藤沢和、杉原誠)

6-10 ワントゥワン 54.0
(牝5、栗東・藤岡健、M.デムーロ)

6-11 チャンピオンルパン 56.0
(牡7、美浦・勢司、石川裕)

7-12 プリモシーン 51.0
(牝3、美浦・木村、北村宏)

7-13 ウインガニオン 58.0
(牡6、栗東・西園、津村明)

8-14 ヤングマンパワー 57.0
(牡6、美浦・手塚、大野拓)

8-15 ロッカフラベイビー 54.0
(牝6、美浦・鹿戸雄、柴田善)


◎◎好調教馬◎◎

【プリモシーン】
8/8 美浦南W:50.6-36.9-12.1(馬なり)
※リモンディ(古1000万)一杯を4馬身追走~2馬身先着
5日に坂路で余力残しで1F12秒0、今週は僚馬を馬なりで追走し先着。

エイシンティンクル】
8/8 栗東CW:83.4-66.1-50.8-37.6-11.7(馬なり)
先週6F77秒1の猛時計、今週は馬なりで終い1F11秒7と抜群に切れた。

【チャンピオンルパン】
8/8 美浦坂路:54.9-39.4-25.5-12.3(馬なり)
先週今週と、馬なりで加速ラップを刻んで終いシャープに伸びた。

【リライアブルエース】
8/8 栗東坂路:54.5-38.8-25.1-12.6(馬なり)
今週馬なりも、先週力強い動きでテンも終いも速い好時計をマーク。

【ワントゥワン】
8/8 栗東P:64.4-50.1-36.8-11.4(一杯)
※タマモメイトウ(新馬)一杯を6馬身追走~1/2馬身先着
格下相手だが、併せ馬で力強い動きで僚馬を圧倒。時計も前走以上。


◎◎重賞レース予想◎◎

8月12日(日)新潟11R
第53回・関屋記念(G3)
芝・1600m
15頭 発走15:45
プリモシーン
7枠12番
北村宏騎手
木村厩舎

本命⑫プリモシーン。人気サイドで唯一好枠を引き当て、デキ良く斤量利も大きく中心視。
対抗ロードクエスト。昨年6着も0秒3差、先行力が出てきたのは好材料で斤量も血統も良く、今年は前進。
次位は⑤ショウナンアンセム。充実一途のマイラー、発馬五分なら互角以上の戦いも。

他では中京記念組で昨年2着の好枠⑬ウインガニオン中京記念最先着馬で戸崎騎手騎乗の⑥リライアブルエース、攻め動いた先行力あるエイシンティンクル、長休明けを叩かれたオークス2着馬チェッキーノ、7歳でも好調で条件合う⑪チャンピオンルパン中京記念組で斤量利あり伸び代大きい②フロンティア


8月12日(日) 札幌11R エルムS(G3)は、

◎⑧ハイランドピーク
○③ミツバ
▲⑥リーゼントロック
△②ドリームキラリ
△④アンジュデジー
△⑨ロンドンタウン
△⑤ノーブルサターン

『赤兎馬の嘶(いなな)き』~2018小倉記念(G3)~

※お祭り漢の競馬予想コーナーです


★★★『今週の重賞レース』★★★

8月5日(日) 小倉11R 第54回小倉記念(G3)(3歳上オープン (国)(特) ハンデ 芝2000m)

※枠-馬番 馬名 斤量
(性齢、所属・調教師、騎手)の順に表記

1-1 キョウヘイ 55.0
(牡4、栗東・宮本、高倉稜)

2-2 レイホーロマンス 51.0
(牝5、栗東・橋田、北村友)

3-3 ストーンウェア 54.0
(牡6、栗東・吉田、蛯名正)

4-4 ストロングタイタン 57.0
(牡5、栗東・池江寿、B.アヴドゥラ)

5-5 キンショーユキヒメ 54.0
(牝5、栗東・中村、秋山真)

5-6 マイネルサージュ 56.0
(牡6、美浦・鹿戸雄、和田竜)

6-7 マウントゴールド 54.0
(牡5、栗東・池江寿、浜中俊)

6-8 メドウラーク 56.0
(牡7、栗東・橋田、丸田恭)

7-9 エーティーサンダー 51.0
(牡5、栗東・湯窪、荻野極)

7-10 サトノクロニクル 57.0
(牡4、栗東・池江寿、M.デムーロ)

8-11 トリオンフ 57.0
(セ4、栗東・須貝尚、武豊)

8-12 サンマルティン 56.0
(セ6、美浦・国枝、池添謙)


◎◎好調教馬◎◎

【ストロングタイタン】
8/1 栗東坂路:53.0-38.6-25.0-12.2(馬なり)
先週意欲的に追われ、50秒6~11秒7。終い1Fは先週の栗東坂路最速。

【サトノクロニクル】
8/1 栗東CW:83.1-67.1-52.3-38.2-11.7(馬なり)
※マウントゴールド(古オープン)馬なりを2.1/2馬身先行~1/2馬身遅れ
今週は控えたが、前2週の併せ馬で好時計を連発して僚馬を圧倒。

【サンマルティン
8/1 小倉ダ:84.4-68.0-52.3-38.5-12.1(馬なり)
楽な手応えで、ラストまでシャープに伸びた。動き素軽く元気一杯。

【トリオンフ】
8/1 栗東坂路:55.3-40.2-25.8-12.4(馬なり)
先週CWでの併せ馬で好時計、その後も4本と意欲的に乗り込まれた。

【マウントゴールド】
8/1 栗東CW:82.5-66.6-51.8-37.3-11.6(馬なり)
※サトノクロニクル(古オープン)馬なりを2.1/2馬身追走~1/2馬身先着
今週の併せ馬で馬なりで1F11秒6と抜群に切れ、僚馬を追走し先着。


◎◎重賞レース予想◎◎

8月5日(日)小倉11R
第54回・小倉記念(G3)
芝・2000m
12頭 発走15:35
サトノクロニクル
7枠10番
MデムーロJ
池江厩舎

夏の小倉名物ハンデ重賞の当レースで好走傾向が多く見られ、また知られているのは小倉巧者の好調馬だが、それ以上に実績上位馬から目が離せない。また特筆すべきは父SS系が10連勝中と他を圧倒していること。
これらを最重要ポイントとして、取捨選択を試みる。

本命⑩サトノクロニクルハーツクライ産駒(父SS系)の勢いある4歳の実力馬。デムーロ騎乗時は2戦してG2.3着,G3.1着。当レース9連敗中のトップハンデだが、不安より期待の方が大きい。
相手は昨年の2着馬で上積み大きい⑫サンマルティン、昨年6着も攻め絶好で小倉3勝の④ストロングタイタン、そのストロングと前走好勝負の小倉大賞典勝ち馬⑪トリオンフ

他では、夏に強く勢いあるステゴ産駒(父SS系)の⑦マウントゴールド、前走七夕賞2着で斤量利あるマイネルサージュ、その七夕賞を快勝した⑧メドウラーク、押さえに⑤キンショウユキヒメ


7月29日(日) 新潟11R レパードS(G3)は、

◎⑭グレートタイム
○④ドンフォルティス
▲⑧プロスパラスデイズ
△③イダペガサス
△⑤アドマイヤビクター
△②アルクトス
①バクハツ
⑦オリノス

颶風がもたらした真夏の邂逅 ー平成最後の隅田川花火ー

私にとって、毎年7月の最終週の週末はブルーな気分で迎えるのがすっかり通例となっています。
というのは、馬の仕事をしている関係からレース前日にあたる土曜日は原稿に追われており、隅田川花火大会は当然観戦には行けず、いつも事務所のテレビで恨めしげに横目で観戦するのが常なのです。

今年も木曜日まではそんな気分、いや、台風12号の日本上陸が濃厚で、そのアオリを受けてまた競馬開催が延期となり日曜も出勤になるのではないかと気を揉んでいたので、憂鬱さとフラストレーションはうなぎ登りでした。ところが状況は一転、台風の関東最接近が土曜日になった場合は花火大会は翌日曜日に順延、その可能性が日増しに高まり、金曜の10時についに日曜開催への順延が決まったのは私にとってまさに僥倖でした!

台風接近の折に浮かれるなんて何事か!と叱咤されるのは当然でしょう、しかし何しろ隅田川花火にはもう10年以上行けていなく、今年は平成最後の花火大会。申し訳ありませんがこれは颶風がもたらした真夏の邂逅、懐かしいあの花火の夜の浅草を全身で感じられる千載一遇のチャンスなのです。

そんなこんなで後ろめさを感じながらも、10数年ぶりに隅田川花火大会」に行ってきました。

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さて「隅田川花火大会」の前身は、江戸時代から続いていた「両国川開きの花火」でまさに下町の夏の風物詩なのですが、私が生まれる前年から交通事情の悪化や、隅田川の水質汚濁による臭害等によりしばらく開催が中断されていました。しかし1978年に、現在の「隅田川花火大会」と現在の名称となり復活したのです。
私の母校の都立高校は浅草橋にあり浅草界隈の友達も多く、花火大会復活後はしばらくは毎年参加し、「隅田川花火大会」には悲喜こもごもの青春の思い出があるのです。

特に仲が良かった友達の叔父さんは浅草寿町の老舗草履屋さんなのですが私塾も始め、その塾で私の音楽仲間達が大学に通いながらも教鞭を執っていたのです。まさにフォークの名曲「我が良き友よ」を地で行っているような奴らでした。
そして塾の2階の片隅には、しばらくの間、私のギターが置いてあったという次第です。


隅田川花火は「第一会場」と「第二会場」で行われますが、寿町は駒形や蔵前に近いですから、花火は第二会場近くの路地から観戦するのが常でした。
眼を閉じれば、ビール瓶片手に叔母に仕立ててもらった小千谷縮の濃紺の浴衣を着流して花火を見上げていたあの頃が、今でも鮮やかに蘇ってきます。

そして社会人になってからも隅田川花火の日に思い出したように塾に訪れて、お婆ちゃんお手製の煮物に舌鼓を打っていたものです。


仲間のひとりは今でも蔵前に住み、件の塾から独立して、子供相手に人の道を説いています。

彼にも5年ほど無沙汰をしているので今年は会えると楽しみにしていたのですが、親御さんの体調が優れず、残念ながら彼との再会は果たせませんでした…。だから今年は彼の地を思い出をたどるように初めて一人で訪れた、平成最後の隅田川花火でした。

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まずは築地から地下鉄日比谷線経由で上野で銀座線に乗り換え、浅草へ。終点浅草まで行くと人混みは避けられないので、昔と同じくひと駅前の田原町で下車し、寿町のエリアに向かうことに。
すると田原町駅の出口から地上に出たとたん私をいきなり待ち受けてていたのは、五感を揺さぶられるような花火の轟音と、花火大会の案内の看板でした。

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目指す第二会場の打ち上げ開始は7時半から、花火の轟音は7時から始まっていた桜橋近くの第一会場のものだったかと思います。。
10年以上も味わっていないその臨場感あふれる打ち上げ花火の轟音に全身を包まれるや否や、体中の血が一気に逆流するような得も言われぬ感動の渦に巻き込まれ、会場に向かう急ぎ足の私の眼はは早くも涙目に…。

田原町の交差点から脇目もふらずに、まず目指すは駒形橋の袂。

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しかし途中で右折し寿4丁目に入り程なくすると私の目に飛び込んできたのは、あの懐かしい「塾」の佇まいでした。

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室内の明かりは煌々と灯っていたので、塾長たちが宴を開いているかもしれません。例によって突然押しかけたいという誘惑に駆られましたが寄り道は踏みとどまり、幾つかの路地を縫うようにたどり着いたのは、どじょうの名店「駒形どぜう」近くの自然発生したであろう花火鑑賞現場でした。

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そこは既に立錐の余地もない人で溢れかえっていましたが、夜空を見上げるどの顔にも、期待と喜びが満ち溢れていました。

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そして夜空に舞う花火の残骸と熱風が時折頬を撫でながら、光と音のシャワーと煙に包まれ醉いしれる至福の刻は、瞬く間に過ぎて行きました…。そしてその後に残るのは、“祭りのあとの静けさ”です。

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こうして平成最後の隅田川花火大会は幕を閉じたわけですが、駅への帰路へと歩を進めるうちに、今は袂を分かち逢うとこはなくなった女性と二人で来た年の花火の夜や、赤ら顔の千鳥足で仲間たちと練り歩いた馬車道通りや観音裏でのワンシーンが、次々と脳裏をよぎりました。

「このまま帰りたくはない、いま少しだけこの街の風と匂いを感じていたい!」
私の足は自然と仲見世裏を抜けて伝法院通りへと向かい、煮込み通り(ホッピー通り)の歓声を背に浅草寺へと歩を進めていました。

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そして観音裏へと抜け、日曜で看板の灯りは消えている居酒屋「さくま」を右に曲り言問橋の袂へと向かいました。

すると言問橋辺りから浅草駅に向かう人並みが。ここは第一会場近く、隅田公園で花火を楽しんだ満ち足りた表情の家族連れやカップルが、名残惜しそうに、かみしめるように駅への道を思い思いにそぞろ歩いていました。

そんななかで、感慨に耽けながらひとり歩く私の前には、浴衣姿のひと組の若いカップルが。

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お互いに相手を気遣うように歩調を合わせて歩を進める二人の後ろ姿に、幸せな明日を感じたことは言うまでもありません。

最後に少しだけほっこりした気持ちになれた、平成最後の隅田川花火の夜でした…。