トイスラー記念館
得も言われぬ異国情緒漂うこの洋館をご存知でしょうか?
『トイスラー記念館』です。
聖路加病院の初代院長・トイスラーの名がつけられたこの記念館は、1933年(昭和8年)に、アメリカ人建築家・バーガミニの設計により、隅田川のほとり、現在の聖路加タワーのある場所に、聖路加国際病院の宣教師館として建設されました。
聖路加病院の敷地全体の再開発の際、一時は解体の憂き目に遭い姿を消していたのですが、なんと10年ほどの時を経て、1998年(平成10年)3月に移築復元されたのです!
復元された現在の建物は、復元前と比べると、随分と概観が綺麗になったような気がします。以前は、洋館の併には蔦が絡まっていて、もっと古めかしい雰囲気があったように覚えています。子供の頃、この洋館の庭の小川でトンボのヤゴ(幼虫)を採ったことが、今でも懐かしく思い出されます。
そんな思い出深いこの洋館が、まさか無くなった後に復元されて蘇るとは当時は全く考えもしなかった…今の場所に復元されていることに気がついたのは、なんとつい昨秋のことでした。
「何か綺麗な洋館ができたな…」とは思っていましたが、まさか復元されていたとは!嬉しい驚きで、何か心がホッコリとしました。
この街の古きを知ることができる『語り部』、かけがえのないモニュメントなんです。